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令和3年卒業

三浦 果歩さん

背景

就職先神奈川県立有馬高等学校

「学校教員になりたい場合、やっぱり教育学部で学んだほうがいいの?」という声をよく聞きます。「教え方を学ぶ」教育学部に対して、人文学部日本文化学科は「言語や文学、歴史など幅広く日本文化を学ぶ」学科。教職課程を履修する分忙しくなりますが、国語科教員に求められる専門知識をしっかりと身につけることができます。そんな日本文化学科から高等学校の国語科教員に進んだ、三浦果歩さんに話を聴きました。

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三浦 果歩

明星大学の日本文化学科を選んだ理由は?

高校時代に国語が非常に好きだったのですが、それだけでなく、友人に勉強を教えるうちにこの面白さをもっと伝えたいと思うようになりました。数学のように答えが明解でない国語は、分かりづらいという人も少なくありません。そんなとき明星大学のパンフレットを見たら、日本文化学科であれば国語教員の免許も取得できるし、いろんな文化を体験できると知り、とても興味を惹かれ入学しました。

ゼミではどんな研究に取り組みましたか?

2年次に入ったゼミが言語学を専門にしていたことから興味を持ち、そのまま4年次まで社会言語学を中心に取り組んできました。インターネットで使われる言葉や近年話題に上る「易しい日本語」などが題材です。その中でも私が特に掘り下げたのが女性語・男性語についてです。たとえば会話の語尾が「〜だぜ」であれば男性、「〜だわ」であれば女性を想起させますが、最近は文学や漫画などでしか目にしません。実際に使っている人がいないのに、言葉として生き続けているのは何故なのか。こうしたテーマも、幅広い日本文化学科の研究テーマの一つです。この分野を深めていく際に「ジェンダー論」などの授業が参考になったし、総合大学として多くの一般教養科目が開講している点も大いに役立ちました。

日本文化学科の良さはどんなところでしょうか?

一つはいろいろな体験から学べる点です。そしてもう一つ、先生との距離の近さが挙げられると思います。ゼミはもちろん普段の授業でも分からないことがあればすぐに質問ができるし、先生の専門分野の話も聞くことができるので、自然と日本文化についての興味が深まります。そういう環境だからなのか、入学前は「日本文化」という言葉に難解なイメージを持っていたのですが、落語や漫画も研究テーマだし、何より私たちの日常に古くからの日本文化が脈々と息づいていることを知り、非常に身近に感じるようになりました。

就職活動の経緯を教えてください。

基本的にはずっと教員志望だったのですが、いろんな仕事についても知っておいたほうがいいだろうと思い、インターンシップにも参加しました。ただ、私の教職への情熱を燃やし続けてくれたのは、日本文化学科の授業でした。学科の授業で何かを学ぶ度に、このことを生徒たちに伝えたいという思いが強まるんですね。教職だけを学んでいたらこうした気持ちにはならず、もしかすると別の道を選んでいたかもしれません。

就職活動で苦労したことはありますか?

教職課程を履修している場合、教員実習に参加しなければいけないのですが、4年次は新型コロナウイルスの影響もあり、受け入れ先の学校の予定が決まらず、非常にやきもきしました。また3週間の予定が2週間に短縮され、1週間分を何かのボランティアで補填しなければならなくなるなど、急な変更も少なくありませんでした。こうした際にどんな対応をすればいいのか悩んだのですが、教職センターの方が迅速に対応してくださり、とても助かりました。また一般企業への就職活動も並行して進めたほうがいいのかと不安になったこともありましたが、キャリアセンターの方から「教職一本で取り組むほうが就職率も高いし、もし駄目だった場合でも別の道もきっとあるから」と励ましてもらったことが非常に印象的です。

三浦 果歩

教員として、どんなことに取り組みたいですか?

神奈川県の県立高等学校で、国語を指導することになります。授業では教科書をベースに教えていくことになりますが、私が日本文化学科で体験した文化や芸術の部分を取り入れていけたらと思っています。そして生徒の心に寄り添えるような教員が、私の理想像です。私自身、多感な高校時代には進路のことや友人関係など、勉強以外の部分でも先生に相談していましたが、どの先生も親身になって相談に乗ってくれました。今度は私が、そうやって生徒たちに接していきたいと思っています。

これから大学をめざす人に、日本文化学科の良さを伝えるとしたら?

国語の教員になるには最適の学科だと思います。その理由は、国語の面白さを伝えられる教員になれるから。何より学生自身が4年間のカリキュラムやプログラムを通じて文学や歴史、文化などを楽しく学ぶことができます。その経験や身につけた知識を通じて、国語の楽しさを伝えられる教員になれると思います。もちろん別の進路をめざす人も、自身の興味を深められるはずです。

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