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平成27年卒業

馬場 英雄さん

背景

就職先東京都 小学校教員

平成23年にスタートした「併修制度」。通信教育などを通じて4年間で「中高」と「小学校」の両方の教員免許を取得できる、明星大学ならではの画期的な制度です。最大の特長は、教育学部以外からでも小学校の教員資格をめざせること。その2期生で、日本文化学科から小学校の教員になった先輩に、制度のメリットや体験談を語っていただきました。

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馬場 英雄

学校の先生になろうと思ったのはいつ頃からですか? また、その理由は何ですか?

小学校の頃からずっと思っていました。私は担任の先生に恵まれていて、とくに小学校5年生の時の担任の先生から受けた影響が大きいです。いまの自分と同じ新卒の先生でしたが、とにかくこどものことを一番に考えてくれる方でした。ある日の放課後、みんながスイミングへ行く中、私ひとりが行かずに残ったことがありました。先生はそんな私を気遣って、一対一でラケットベースボールをしてくれたのです。私もその先生も野球をやっていたので、共通点があったとはいえ、私はこども心に先生の「人間味」を感じました。大人になったら、自分もそんな生徒想いの先生になろうと思いました。

小学校の先生になるために明星大学の日本文化学科へ進学した理由は何ですか?

「教育の明星」といわれるように、明星大学が教育に強いことはかねてから知っていました。それで教育学部を受けたのですが、不合格でした。ただ同時に、小学校の教員をしている兄から「併修制度」があることを聴かされていたので、日本文化学科も併願していて、そこから小学校の教員をめざす道も選択肢の一つと考えていたのです。

「併修制度」についてお聴きします。この制度はどのようなものですか?

教育学部以外の学生でも小学校の教員免許が取得できる、他大学にほとんど例を見ない珍しい制度だと思います。この制度を活用するには選抜試験と面接試験に合格しなければなりません。通信教育なので、与えられた課題をレポートにして提出するのがメインになります。日々学科の勉強があるので両立はなかなか大変ですが、本気で教員をめざそうと思っている学生にはとても有難い制度です。

馬場さんが感じるこの制度の良い点についてお聴かせください。

まず何といっても、教育学部以外の学生でも小学校の先生をめざせること、それが大きいです。私のように教育学部へ進学できなかった学生にとっても、夢をつなぐ励みになります。逆に、出願の時点では頭になくて、進学してから「小学校の先生になりたい」と思った人にも道が広がります。あと、些細なことではありますが、自分の大学なので、スクーリングの時に便利さを感じました。ふだんは教室に通うということはありませんが、スクーリングといって、夏休み中に実際の授業が行われます。通信教育なので、たとえば社会人ですとか、明星大学以外の方も多く受講されています。これがけっこうハードな内容だったので、アクセスが便利というだけで得した気分になりました。

日本文化学科で学んで良かったことは何ですか? また、ニチブンから教員をめざすことの意義や利点についてお聴かせください。

前田先生のゼミで和歌を中心に学んでいました。自分が日本文化学科で学んだことを、いずれ生徒たちに伝えていけたらな、と考えています。そんな土台作りができたのはとても良かったです。教育を専門に習うのとは異なり、さまざまなことを学び体験することで視野がグンと広がります。それができるのが日本文化学科です。これは学校の先生を続ける上でも、将来的に必ずプラスになるはずです。

馬場 英雄

日常生活についてお聴きします。日本文化学科の講義、教職課程、さらに通信教育の課題(レポート)をこなすとなると、とても部活やサークルどころではありませんね?

じつは軟式野球部に所属して野球を続けていました。あと、飲食と塾講師のアルバイトを掛け持ちでしていました。

馬場さんは実家を離れての一人暮らしなので、身の回りのことも全部ご自身でされるわけですよね。教員をめざす大学生活の中で一番大変だったことは何ですか?

教職を履修していない学生に比べて6限の授業があること。それによって、アルバイトの時間もずれ込んでいきます。あと通信教育のレポート提出は大変でした。「国語教育の変遷」とか「指導案を書きなさい」といったテーマが与えられるのですが、最初のうちはレポートをどうやって書いたらいいのかわからずに、けっこう苦労しました。

どのように乗り越えたのでしょうか?

同じ志を持つ仲間がいたので、いつも3人で集まって相談し合っていました。仲間の存在はとても大きかったですね。おかげで4年間学び続けることができたし、途中であきらめようとか、道を変えようと思ったことは一度もありませんでした。卒業後は二人とも小学校の先生として活躍しています。それぞれ忙しいのでなかなか会うことはできませんが、いまでも交流があります。

さて、いよいよ4年生の夏になり採用試験を迎えるわけですが、試験の手ごたえはいかがでしたか?

7月に行われた一次試験(筆記)は、準備万端で臨むことができたので慌てることはありませんでした。二次試験(集団/個人面接)は一次試験の合否が出てすぐに行われるので十分な準備ができませんでした。なので、とにかく「元気良く行こう!」と決めました。

教職をめざす上で大学のサポートはいかがでしたか?

私は小学校の教員志望だったので、教職センターよりも通信教育部の窓口を利用させていただきました。職員の方には大変お世話になりました。親身になってサポートいただいたことをいまも心から感謝しています。

採用試験の合格はどのように知りましたか?

地元の中学校で教育実習を行っている最中に知りました。結果は、都庁で開示されるほか、郵送されるのを待つか、ケータイで見ることもできるのですが、私はケータイで確認しました。たまたまその中学校では秋の県大会の真っ只中にあって、先生たちも出払っていました。私は県大会へ行かない部活の子たちを見ていたんです。授業が終わってからこっそりケータイをチェックしたのですが、採用を知り、ただただ嬉しかったです。

実際に学校の先生になってみていかがですか?

1年生のクラスを受け持っていますが、とても楽しい毎日を送っています。

どんな先生をめざしていますか?

小学生の時に自分に夢を与えてくれた担任のような、こどものことを一番に考える先生をめざしています。そして、こどもたちといっぱい遊びたいですね。

馬場 英雄

それでは最後に、教員をめざす高校生、また、このHPをご覧になっている高校生へ向けてメッセージをお願いします。

教育学部へ進学しないと先生になれないと思っている人がほとんどだと思います。でも「併修制度」を利用すれば、日本文化を学びながら小・中・高の先生をめざすことができるのです。あとは自分自身のがんばりと友人の支え。良き仲間と助け合い、切磋琢磨しながら、自分の夢に向かっていってください。

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