特色ある学び

深い読み、新たな読み、「日本文化演習」「古典精読」

深く読み解いて、カンタンに理解する

 その道のスペシャリストによる専門性の高い授業。科目名だけ見ると難しそうに感じますが、学ぶにつれてその深い世界に引き込まれていきます。高校までは「訳して終わり」だった古文もその一つ。物語の中身をきちんと理解することではじめて見えてくるものがあるのです。「古典精読」の授業で教鞭を執る柴田教授に話を聴きました。


この授業のテーマは何ですか?
 読解のレベルはさまざまですが、古典を自力で読解することです。
この授業のポイントは何ですか?
 古典の授業というと、現代の言葉に訳すことをイメージされると思いますが、それは高校までの話です。仮に正しく訳せたとしても、物語の中身まで理解したかといえば「?」です。現代の小説やアニメでもそうですが、たとえばそのジャンルによって特有の語彙がありますよね。女子高生と弁護士では使う言葉も話し方も異なります。
講義の最後に絵を画かせたのはそのためだったんですね?
 はい。中身を理解していないと絵で書き表せませんから。この講義では、短い話を一話ずつ解読していくのですが、毎回絵を画かせているわけではありません。絵に表現できないものもあるので、その題材にもよります。
ほかにポイントや面白い点はありますか?
 古語辞典を活用しつつ、古典を自分で読み解いていく面白さがあります。「古典精読」というタイトルだけ聴くとかなり難解な授業と思われがちですが、実際に読み解いたあとには「なるほど、こんな話だったのか」と簡単に理解することができます。正しく知ることでその時代感覚やストーリーを体感することができるのです。

そしてもちろん新しい発見も生まれるわけですね?
 遥か平安時代の文化や風習がいまに残っているとか、時代とともにカタチを変えてこんなふうに伝わっているとか、私たち現代人が日常生活で口にすることわざや慣用句の語源はそこだったのかとか、そんな時空を超えた発見が多々あります。調べていったらきりがないですね。
古典をより深く理解するために必要なことはありますか?
 日本の歴史はある程度知っておいたほうがいいでしょう。
「古典精読」とういう授業から発展していく教科や研究テーマは何でしょうか?
 さらなる古典の解釈、そして古典文学の研究。あと、これは私の専門分野になりますが「言葉の歴史」にもつながっていくと思います。
それでは柴田教授から、ニチブンをめざす高校生へメッセージをお願いします
 古典を読み解いていくと、「いま」につながると同時に「いまとは異なる異質な世界」が広がっていきます。それは非常にワクワクするもの、興味をそそられるものです。大学は自分で学ぶ場所ですから、与えられてやるのではなく、自ら開拓していってほしいですね。そうすることで、自分の世界も広がっていきますから。


時代を超えて新たな発見をもたらす古典の魅力

 やらされている勉強は身につきませんが、自ら学ぼうとすることで得られるものは確実に未来の自分を形成していきます。大学は自ら学ぶところ。専門性を究めた日本文化学科の科目には、研究に値するテーマが無尽にあります。古典に魅了され、「将来の夢にも変化が生じはじめた!?」という現役の学生に、本学科の講義の感想を聴きました。


本多 優佳さん

本多 優佳さん

本多 優佳さん

明星大学の日本文化学科を選んだ理由は何ですか?
 もともと国語教師になりたかったので、教職課程がある日本文化学科を選択しました。
 ただ、教員の夢も続いてはいるのですが、学科の先生方のお話を聴くうちに古典への興味が膨らんでいって…、この先私はどうなってしまうんだろう(笑)、という状況です。
本多さんを虜にさせた古典の魅力とは何ですか?
 新しい発見がいくつもあることです。あと、昔のことが現代にどのようにつながっているか、そんなところにも興味をそそられます。一つ興味を持つと、「これは何?」「あれは何?」という疑問が次から次へと湧き出て止まらなくなってしまいますね。1年生の時は体調を崩してあまり授業に出られず、いまほど関心はありませんでした。でも2年生になってきちんと聴いてみたら面白くて、日に日に勉強欲が高まっています。
いまはやらされているのではなく、自ら学びを欲している感じですか?
 そうなんです!「学びたい」という気持ちが芽生えると、勉強は途端に楽しくなりますよね。以前は暇つぶしにゲームで遊んでいましたが、いまはゲームどころかテレビもあまり見ません。時間があれば古典を読んだり、予習復習したり、学科の図書室で調べごとをしています。
「古典精読」(柴田教授)の講義の面白い点と難しい点についてお聴かせください。
 面白い点は題材が短い話なので、1回完結で学べるところです。あと、歴史的仮名遣いを教わるのも楽しいです。難しい点はそれほどありませんが、予習は必要です。わからないことばの意味を調べて、漢字に「歴史的仮名遣い」でフリガナを振るのですが、これがなかなか難しいです。あと歴史や文化の知識もある程度あったほうが理解が増します。

授業風景

授業風景

この授業を受けて新たな興味は広がりましたか?
 歴史に対する興味が刺激されたのは大きいと思います。いまはネットで何でも検索できますが、調べきれないこともたくさんあります。本や人から学ぶこと、そんな深いところの知識に興味を抱くようになりました。今後は、古典はもちろんですが、和歌や漢詩、あと、ことばをどう使っていたか、その変遷についても調べてみたいです。
日本文化学科の授業でためになることは何でしょうか?
 私にとってはすべてがためになります。私は、「知ることで世界が広がる」と思っているので、日々、授業ごとに新しい発見があります。先生は個性的で知識も豊富なので、お話を聴いていて大変有意義に感じます。
それでは本多さんから、ニチブンをめざす高校生へメッセージをお願いします。
 新たな発見ができる学科だと思います。そして、学ぶ気になればいくらでも学べる学科。学科図書室には貴重な文献もたくさんありますし、私自身もそうでしたが、いま古典に関心がなくても、思いがけないところから「夢中のトビラ」が開けるものです。一度ちゃんと聴いてみること、学んでみることが大事です。一生かけて追いかけたい研究テーマがみつかるかもしれませんよ(笑)。

授業を受ける本多さん

授業を受ける本多さん