ゼミ紹介

日本美術史、サブカルチャー論(向後 恵里子ゼミ)

研究テーマ

向後ゼミ イメージ画像

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 私の研究テーマは、日本の近代における美術・視覚文化の歴史です。研究対象は、芸術作品から複製印刷物や工業製品、サブ・カルチャー、民衆文化など多岐にわたります。 こうした様々な文化のなかから、「人々はなにを見てきたのか?」「それはどのように、またなぜ?」という問いにこたえようというのが、私の視覚文化研究のテーマです。 過去の人々がともに生きたモノやイメージを、できるだけその隣にたって見つめてみたい、そしてそのダイナミズムを社会の多様な文脈が交差する場に開いて、視覚文化の歴史を描いてみたい……と考えています。

向後ゼミってどんなゼミ?
紹介してくれるのは高校時代の専攻が油絵という中島 阿香莉(なかじま あかり)さんです
Q
向後先生って、どんな人?
A

 女性らしい「ふわり」としたオーラに包まれたやさしい先生です。話がお上手で、聞いていて「素敵だな」と思える言葉の選び方をします。いつもやわらかな物腰でさまざまなアドバイスをしてくださり、ゼミの後に私たちがする質問にも親身になって答えてくださいます。また、私たち学生と年齢が近いので共通した話題も多く、そういったことを具体的にお話ししてくださるので、もっとたくさんのお話を聞きたくなってしまいます。
 短所は、たまぁに、おっちょこちょいなところ(笑)。ふだんは、やさしいながらも冷静で的確な向後先生流の分析に聞き惚れているだけに、そんなお茶目な一面にはギャップを感じますが、そこも魅力の一つです。

Q
向後ゼミならではのポイントを3つあげてください
A

①目に映るすべて:
 イメージについて研究するので美術やアニメ・マンガ、ファッションなどさまざまなジャンルが研究対象になります。SF映画に登場する乗り物を現代の科学技術と照らして検証する人や、一人の画家の作風が生涯を通じてどう変化していったかを調べている人もいます。「日本文化学科」と聞くと古典や江戸文学といった「和」の印象が強いと思いますが、このように現代的で柔軟なテーマも広く扱うのが、明星大学の日本文化学科の特長だと思います。
②先生のこぼれ話:
 向後先生のアドバイスやゼミでのちょっとしたこぼれ話もこのゼミの魅力の一つ。先生の視点はいつも新しい発見をもたらし、視野を広げてくれます。
③知識の幅が拡大:
 同じゼミでもそれぞれが多岐にわたる研究テーマに取り組んでいるので、ほかの人の発表を聞くのが楽しく、とてもためになります。

Q
向後ゼミでの研究テーマについて教えてください
A

 美術からサブカルチャーまで、私たちが「見るもの・見えているもの」を読み、その文化的背景や事象を分析・考察しています。と、いうと難しく感じるかもしれませんが、要は「目に映るものすべて」が研究対象となるので、「花火」から「ピアス」まで研究テーマは十人十色です。
 映画やマンガ、ファッションなどに興味があり、「これはなぜこう表現されているのか」「文化的な背景はどうだったのかな」などと考える人にはピッタリのゼミだと思います。また、授業の中には美術館見学が取り入れられています。自分が行ったことのない美術館をじっくり観ることができ、美術やイメージに対する関心がより高まります。

Q
その中で中島さんが研究していることは?
A

 日本の「現代化粧文化」について研究しています。現代の女性が社会から必ず求められる化粧について、「すっぴんが恥ずかしい、といわれるのはなぜか?」「なぜナチュラルメイクにこだわるのか?」などの疑問をもとに調べています。化粧は目的により意味が変化します。古代の化粧には宗教的な意味合いのほか、皮膚を保護する目的もあったようです。中世になると階級ごとに化粧の仕方が異なり、身分を象徴するものへ。そこから自分を美しく見せて地位を向上させる、という今の化粧の概念へつながっていき、現代では皮膚を守る目的と美しくなる(地位を高める)という目的がミックスされています。さまざまな分野をまたいだ多角的な検証が必要なテーマだけに、やりがいを感じています。

Q
卒業論文のテーマは何にするつもりですか?
A

 「現代化粧文化」という日頃の研究テーマをベースに、社会的に「好ましい」とされる容姿がメディアからどう発信され、どのように定着していくのかも合わせて考察していこうと思っています。たとえば、昔は目が細く能面のような顔が日本女性の美人像、今は目がパッチリとしてあどけない顔がかわいいといわれますが、その変遷の裏にはメディアの力が働いています。逆に、オリエンタル・ブームによって日本人モデルが脚光を浴び、目を細くするメイクが流行することもありますが、これもメディアの影響です。ここ数年は「素顔が良くてもすっぴんはNG、きちんとナチュラルメイクするのが女性としてのマナー」というのがメディアの主流。ハードルが、高いんです(笑)。

Q
まだゼミを知らない後輩や高校生へメッセージをお願いします
A

 自分が知りたいことをどんどん追究していくと「私はこれには詳しいぞ!」と自信がついていきます。自発的に学んだり、考えることが楽しくなるので、それまで見てきたものの見方が180度変わることも。それは学びを通して得ることができる貴重な発見です。
 大学で学べることは本当に多様なので、自分の興味のある分野をさらに広げていくことができるのも魅力です。高校時代までの「教えてもらったことを勉強する」というかたちではなく、大学生らしい「自ら進んでいく学び」に触れることで、自分の生活をより豊かなものへと変えていく。それはとても素晴らしいことだと思います。